SENDAI for Startups!2020 DAY2

TGA Festival 2020

事業の急成長目指す東北の起業家が集結

地方最大規模を誇る起業イベント「SENDAI for Startups!」2日目の25日は、事業の急成長を狙うスタートアップ企業が集まる「TGA Festival 2020」(主催:仙台市・MAKOTO)。投資家や事業会社を前に東北を中心とした起業家たちがピッチしたほか、カンファレンスフロア・コラボレーションフロアの2カ所の舞台でスタートアップをさまざまな観点から考えるプログラムが開かれ、全国の起業家や専門家らが登壇した。

GAGLEのオープニングアクトで開幕

開幕のオープニングアクトは仙台在住の3人組HIP HOPアーティスト「GAGLE」。東日本大震災後に「(被災した地域の)中から贈ることができるメッセージを」とリリースしたチャリティーソング「うぶごえ」などを披露。「起業ということで、この土地から世界に飛び立つ人も多いだろうと思う。仙台で活動してきて僕らが背中を押してもらったように、そういう人たちの背中を押したい」と話し、音楽を通して思いを伝えた。

 

SESSION1「クリエイティブの社会実装」

メインステージであるカンファレンスフロアでは、最初のトークセッション「クリエイティブの社会実装」が開かれた。GOの三浦崇宏さん、カヤックの柳澤大輔さん、ボーダレス・ジャパンの鈴木雅剛さん、ヘラルボニーの松田文登さんが登壇。モデレーターをMAKOTOの竹井智宏さんが務めた。

ビジネスにおいてクリエイティブな発想をするにはどうすればいいのか?という問いを竹井さんが投げかけると、広告やPR事業を展開する三浦さんは「若いメンバーがアイデアがないと言っているときは、『yahoo!ニュースを見ろ』と言っている。アイデアは自分の中ではなく、『社会』と『自分の欲望』との間に生まれるもの」とコメント。

 

数多くのソーシャルビジネスを手がける鈴木さんは「社会課題を解決するのが目的なので、必然的に今までと違うやり方じゃないといけなくなる。こうなったら幸せだよね、という社会の理想形を描いて、実現するためにビジネスモデルを作り、そのあり方を規定していく」と発想法を示した。

 

東北で起業すること自体が「独創的」であるという意見も。著書「鎌倉資本主義」も話題になった柳澤さんは「地方にい続けると決めた時点で独創的になるのでは。東北でやる、という覚悟を決めると独創的になる。カヤックも『面白法人』と名乗っていたけど、最初はまちのホームページを作るところからスタートして、その後にクリエイティブが上がっていった。最初からクリエイティビティを育てよう、ではなく地元に会社をどう残せるか、が大事なのでは」と投げかけた。

岩手県花巻市で障害を持つ人のアート作品を社会実装する事業を展開する松田さんは「あえて花巻で会社をやっていることで行政や地域の方が全面的に応援してくれる。お金だけで見ると東京の方がいいのかもしれないが、自分たちの作りたい世界を考えると地域から発信するのがいいのかなと思う」と、東北で起業した経験と実感を話した。

 

三浦さんは「仙台、東北、辺境だということに必要以上にコンプレックスを考えなくていい。希少であることは価値。自分が批判されているということは何か意味のあることをしている証明でもあるから、あらゆることを反転して考えてみて、事業を誇りを持って進めてほしいと心から願っている」と東北の起業家にエールを送った。

SESSION2「GovTech~スタートアップと行政はこれからどうか変わるか」

 

続いてのトークセッションは「GovTech~スタートアップと行政はこれからどうか変わるか」。神戸市イノベーション専門官・吉永隆之さん、ACALLのCTO・藤原弘行さん、仙台市まちづくり政策局・松原由佳さん、PID代表・嶋田史郎さんが登壇し、エイチタス代表・原亮さんがモデレーターを務めた。

「GovTech」とは、自治体のさまざまな業務にITを導入すること。神戸市はイノベーションを生み出す環境づくりに力を入れており、スタートアップと行政が一緒になって行政課題を解決するプログラム「アーバンイノベーション神戸」に取り組んでいる。

 

吉永さんは「市長が変わってから、大きな政府から産業振興へシフトしている。市長とサンフランシスコ市役所を視察し、そこでの取り組みがまさにスタートアップと行政が新しいサービスを作るやり方だった」と話す。ACALLの藤原さんは「作っていたサービスと課題が相性がよさそうだった」と、神戸市と協働して区役所の窓口業務を効率化するITサービスを開発したことを説明した。

 

松原さんは仙台市が2019年11月、行政や地域の課題を民間企業のノウハウや技術で解決しようとする窓口「クロス・センダイ・ラボ」を立ち上げたことを紹介。「これまでは各部署で企業と連携してきたが、窓口が一本化されていなかった。地域の課題解決を企業と一緒に考えられるしくみを作っていきたい」と話した。仙台市と共同で仙台城址に多言語のチャットボットサービスを導入する実証実験をしたPIDの嶋田さんは「グローバルレベルで見ても、仙台市と事業をしていることが評価や信頼につながる」と、そのメリットを語った。

一方でベンチャー企業にとっては「収益が入る時間軸の長さ」、行政側にとっては「目に見える実績がないと予算がつかない」などの課題も挙げられた。吉永さんは「行政は真面目になりすぎてしまうので、どんどんスタートアップが参加して楽しさをどんどん教えてもらえると嬉しい」、松原さんは「行政の凝り固まった思考だけでは新しいものは生まれない。ベンチャーの人々に教えていただき、ぜひご相談やご提案をいただきたい」と期待を込めた。

SESSION3「地方からユニコーンをどう生み出すか」

 

続いて、KDDI理事・経営戦略本部副本部長の松野茂樹さん、B Dash Ventures代表の渡辺洋行さん、QBキャピタル代表の坂本剛さんが登壇。MAKOTO・竹井智宏さんがモデレータを務め、「地方からユニコーンをどう生み出すか」というテーマで議論が繰り広げられた。

 

「ユニコーン」とは、時価総額10億ドル(1100億円)以上の未上場企業を指す。アメリカだけでなく中国など世界に存在し、452社。日本は7社となっている(2020年2月時点)。

ユニコーンの現状について、渡辺さんは「時価総額が高い企業が増えたほうがお金が集まりやすく、雇用も増えるいい循環があるのでユニコーンを増やそうとすることは悪いことではない。ただ、評価額の妥当性が問題。時価総額が高いと実績とは違う世界で株価が上がり、次の資金調達がしにくくなってばたばた倒れてしまう側面もある」と指摘した。

 

松野さんは地方でユニコーンが生まれる可能性について、「日本の場合はユニコーンまで行く前に上場しないとベンチャーキャピタルに許してもらえないし、しっかりしたテクノロジーを持つ会社以外は困難だろう。仙台は東北大学というテック系の優れた大学がある。仙台が中心となり東北全体でスタートアップをどんどん生み出していくエコシステムを作れたら、うまく回る可能性がある」と語った。

 

福岡で大学発ベンチャーや技術系ベンチャーを中心に投資する坂本さんも「地方がどう勝つか?を考えると、テクノロジーは東京に集中しているわけではなく、むしろ地方にあるもの。ただ事業化する人が地方には圧倒的にいないので、そこが解決されれば地方からスタートアップが出るのでは」と自らの実感を語った。

渡辺さんはそもそも仙台で起業の「エコシステム」や「文化」を生み出すことが必要と指摘。「東京でベンチャー企業がたくさん生まれるのは、優秀な人材がいて、支えるVCや大企業や投資家や技術者がいて、というサステナブルな環境だから。東京では20年くらいかけてこのエコシステムが形成された。世界でも都市ごとに起業文化の特色があり、仙台が何を特色として打ち出すかも大事」と話した。

 

これに対し松野さんも「スタートアップエコシステムを作るには、どんどん起業する雰囲気を生み出さなければいけない。若い人たちがもっと起業を経験するといいし、今日のイベントにも本当は高校生や女性が増えないと。行政やスタートアップ支援会社が意識的にやっていくことが必要だ」と強調した。

TGA Growth Course PITCH

 

続いて、仙台市とMAKOTOが主催する半年間の起業家育成プログラム「TOHOKU Growth Accelerator」の「Growth Course」に採択された5社のピッチが始まった。

株式会社IoT.RUN 淡路義和さん

仙台のITシステム会社代表の淡路さんは、IoT事業をカーブアウトして「IoT.RUN」を設立。独自開発した簡単にプログラミングができるIoTデバイス「Tibbo-Pi」を用いたサービスを発表した。「Tibbo-Pi」でユーザーが開発したソフトをECサイト内で販売できるようなシェアリングプラットフォームを作り、人材不足に悩む中小企業向けに提供するという。秋田県由利本荘市で実証を進めることが決まっており、今後1億円の調達を予定。「人材を増やしたいので興味のある人を募集している。息子に誇れる社会を作りたい」と語った。

 

株式会社Adansons 石井晴揮さん

石井さんは、東北大学教授が開発した「参照系AI」で「正しく安全な次世代のAI技術を社会実装する」と宣言した。現状のAIでは事前に人の手で大量のデータを加工することが必要な上、判断根拠がブラックボックスとなっている課題を挙げ、リアルタイムで結果がわかる速さや高品質で時系列データに強い「参照系AI」の優れた技術を説明。工場で稼働中の機械の振動から異常を検出したり、東北大学病院と共同で眼底画像から緑内障の進行を予測したりとあらゆる用途に活用が進んでいると事例を挙げた。石井さんは「6年後にプラットフォーム化することを目指す。事業会社の皆さんにコラボレーションしてほしい」と訴えた。

 

株式会社グッドツリー 西原翼さん

震災後のボランティアで介護の現場に入ったという西原さんは、既存の介護のソフトが高額で使いづらいという問題に直面し、介護ソフト「ケア樹」を開発した。介護事業所にソフトを無償で提供することで業界内のシェアを広げ、有料オプションが付いた「ケア樹Pro」、在宅高齢者が生活リズムやケアプランの可視化、買い物やサービス依頼などができるB to B to Cサービス「ケア樹たのむ」を展開していく計画だ。西原さんは「介護ソフトからプラットフォームに進化し、既存のソフトメーカーと一線を画したい。高齢化が進む中国への進出も考えている」と語った。

 

株式会社ヘラルボニー 松田文登さん

ヘラルボニーは日本全国にある福祉施設とアートマネジメント契約を結び、障害を持つ人のアート作品を販売やアートライセンス、アパレル事業を通じて事業化している。具体例として、オフィスや建設現場、駅などの空間演出や、トゥモローランドなど有名アパレルブランドとの商品開発・販売の実績を紹介した。松田さんは4つ上の兄が自閉症であることを「かわいそう」と言われることに違和感があったと明かし、「障害があることは普通ではないかもしれないが、可能性だと思う。わずか16118円という、福祉施設の月額平均賃金をアートで変えていきたい」と力を込めた。

 

ストーリーライン株式会社 加藤和明さん

ストーリーラインは、カフェインレスの「デカフェコーヒー」を生産・販売する「スペシャリティコーヒー・ベンチャー企業」だ。これまでのデカフェコーヒーは味が美味しくないこと、先進国で加工しているため価格が高いことが課題だった。同社は東北大学と共同研究した「超臨界CO2抽出」という技術で、味や風味が劣化しない豆の加工技術を開発。さらにルワンダに加工工場を設けることで流通時間とコストを大幅に下げ、鮮度が高く手頃な値段のデカフェコーヒーを世界展開していくという。まずは仙台に「カフェラボ」を設置するといい、加藤さんは「生産者から消費者まですべての人に革命をもたらす」と意気込んだ。

 

SESSION4「東証IPOセミナー in SENDAI~IPO企業のCFOに聞く、上場準備と上場の意義について~」

七十七銀行 ✕ 東北大学 ✕ 東京証券取引所

 

メインステージ最後のトークセッションは、「東証IPOセミナー in SENDAI~IPO企業のCFOに聞く、上場準備と上場の意義について~」。アカツキCFO小川智也さん、ラクスルCFOの永見世央さんが登壇し、東京証券取引所上場推進部課長の宇壽山図南さんがモデレーターを務めた。

 

セッションではまず宇壽山さんより、近年のIPOの状況について解説があった。IPOする企業は国全体で90社程度出ており、東京以外の3割が地方だが、東北エリアは5年間IPOが出ていない国内唯一の空白エリアだ。そこで仙台市と一緒に「仙台未来創造企業創出プログラム」をスタートし、東北からIPO企業を生み出そうとしている。

宇壽山さんが東証上場を目指した理由を問いかけると、永見さんは「目的は、一番は資金調達。未上場で資金調達してくれている人へのリターンを意識した。上場後は認知が上がり、大企業に上場会社だからとサービスを使ってもらえたり、就活のクロージングにもつながったりしてメリットを多く感じた」と語った。

 

小川さんは「ゲームがヒットするかどうかに依存するので、ゲームがしばらく当たらなくてもキャッシュが常に厚めにあるといい、という業界。長く成長するにはある程度キャッシュが潤沢にあるのは必要だよねという話をしていて、上場は意識していた。上場後は海外からの信用度も上がり、新卒採用にもプラスになった」と話した。

上場を目指す東北の企業に対して、小川さんは「成長を目指す、事業承継が目的など、上場の目的は違うのでそれがクリアであることが大事。会社がパブリックになることの意味は内外ともに大きく、上場してよかったなと思う。大変なことも発生するが、あまりハードルが高いものと考えすぎずにチャレンジするといいのでは」。

 

永見さんは「IPOが出ていない東北の起業家はとてもラッキーと言えると思う。エクイティ投資は投資家の取るリスクだから、起業家は説明責任と最大限の努力は必要だが、失敗しても身ぐるみはがされるわけではなく、もう一回やればいい。そういうアントレプレナーシップが育てば東北でもIPOが出てくると思うので、起業家や起業を支援する人のコミュニティが盛り上がれば」と期待を込めた。

 

宇壽山さんは「東北からIPOを出すことで、復興を超えて、東北をもっと発展させるということに寄与していければと思う」と締めくくった。

TGA Studio Course PITCH

 

別会場の「コラボレーションステージ」では、カンファレンスステージと平行して4つのプログラムが開かれた。最初に行われたのはTOHOKU Growth Acceleratorプログラムの「Studio Course」に採択された若手起業家のピッチ「TGA Studio Course PITCH」。6人の起業家が新規事業のプランを発表した。発表されたサービスは次の通り。

SESSION1「多様性と広域連携で変わるスタートアップエコシステム」

コラボレーションステージ最初のトークセッションには、Venture Cafe Tokyoプログラムディレクターの小村隆祐さん、中国銀行・STARTUP KINGDOMの石元玲さん、一般社団法人未来創造代表の水野敬亮さん、仙台市経済局産業振興課企業・創業支援担当主任の白川裕也さんが登壇。「多様性と広域連携」を主題としたスタートアップのエコシステムづくりを議論した。

愛知県名古屋市で起業支援活動をしている未来創造の水野さんは広域連携について、「地域が地域という定義である限り、破れない壁がある。名古屋の大学発ベンチャーがSTARTUP KINGDOM(岡山)で登壇させてもらった例もあり、もっと地域同士で価値交換ができればいい」と話した。

 

仙台市の白川さんは「震災後、東北では外から人が多く入ってきてきたことで非常に多様性が生まれ、外からの視点で課題解決策やビジネスの種に気付かされることが多くなった。広域連携もそれと一緒で、今47都道府県の行政の人を集めて仮想市役所を作り、一緒に行政課題を解決しようとするプロジェクトを始めている。他の地域とつながれば解決策や市場が見えるかもしれない」と、地域がつながることの可能性を指摘した。

 

世界12都市をつなぐ起業家ネットワークを持つVenture cafe Tokyoの小村さんは「地方は地域に市場を作ってそのベースを守りながらも、外に目を向け、どんどん出ていく必要がある。英語をはじめとした世界でどこでも戦えるスキルセットを個人が備えていくことも大事」と語った。

 

モデレーターを務めた石元さんは「地方の時代、と言われながらもう何年も経っていて、それは地方に住む自分たち自身の問題かもしれない。いつかこのテーマ設定自体が変わるときが来れば」と議論をまとめた。

SESSION2「中小企業によるプロ人材活用のキーポイント」

続いて、「中小企業によるプロ人材活用のキーポイント」をテーマに、サーキュレーション東北支社長の横谷尚祈さん、感動ホームズ代表の片桐健司さん、さんのう代表の海老澤恒美さん、アンデックス代表の三嶋順さんが登壇。仙台市の事業である「外部のプロ人材を活用した経営支援事業」の成果報告が行われた。

 

「外部のプロ人材を活用した経営支援事業」は中小企業と外部のプロ人材とをマッチングし、企業の経営課題の解決につなげる事業。サーキュレーションが仙台市から委託を受けて運営している。

 

アンデックスでは、新規に立ち上げた通信事業と営業でプロ人材を活用。三嶋さんは「通信事業で専門の人に入ってもらうことで、現状の課題を明確にしていただいた。プラン策定やサービス内容をはっきりさせることができ、社員がチャレンジするマインドや文化を作ることができた」と成果を語った。

 

感動ホームズでは、経営についてコンサルトを外部から採用。片桐さんは「受注減少や人材不足、新規事業についてなど、たくさん悩み事を相談させていただいた。採用面で営業の人材を紹介してもらったり、企業コンセプトづくりでアドバイスをもらったりすることができた」と話した。

 

さんのうでは、営業人材の補強や教育、社内体制づくりにプロ人材を活用した。海老澤さんは「社内教育や社員間のコミュニケーションの円滑化のほか、東京圏での営業協力者も探していただいた。具体的な成果を通じて社員も自信を持てるようになった」と営業面での成績改善を明らかにした。

65%PICTH – emotional university –

 

コラボレーションステージで最後に開かれたのは、「65%PITCH」。ビジコンに出場したがまだ事業化していない、解決したい課題があるが手段が定まっていない、描いているビジョンを発表したいーー。そんな思いを持った大学生が登壇するピッチだ。

関野准貴さんは「アプリ上で大学生と高校生が交流し、実際の大学生の声を聞いて進路を考えられるサービスを開発したい」、菊池美里さんは「国際姉妹都市交流の拠点を作り、日本でもっと海外に触れられる機会を生み出したい」、佐野嵩さんは「オンラインゲームを通じて国際交流システムを構築したい」を、根本一希さん・永田将真さんは「学生が真摯に学問に向き合えるサロンを作りたい」、小林稜平さんは「宇宙建築を通して宇宙での生活を当たり前にしたい」と、それぞれが熱い思いを発表した。

クロージング・アクトは「SAMURAI APARTMENT」

 

カンファレンスフロアはいよいよフィナーレへ。表彰式の前には邦楽トラックメイクユニット「SAMURAI APARTMENT」によるクロージング・アクトがあった。和太鼓奏者でトラックメイカーのKYOさんは「高校卒業の10日後に東日本大震災があった。東北から音楽を発信していく中で、震災のことを絶対に忘れないようにと活動している」と話し、その思いを込めた曲「もしも」を披露。3曲を演奏し、会場を沸かせた。

表彰式

 

カンファレンスフロアでは最後に、ピッチした起業家への表彰式が開かれた。

コラボレーションフロアで開かれた「Studio Course」のピッチでは、funky jump・青木雄太さんが審査員賞を手にした。

カンファレンスフロアで開かれた「Growth Course」のピッチでは、会場投票で最も票が多かった発表に贈られる「オーディエンス賞」が、ヘラルボニー・松田文登さんに贈られた。

審査員が選ぶ「審査員賞」はAdansons・石井晴揮さんに贈られた。

「KDDI賞」はIoT.RUN・淡路義和さんに贈られた。

閉幕に際し、仙台市経済局の白川さんは「仙台市として震災後から起業支援を8年以上やってきた。スタートアップに力を入れてきていて、色んな起業家が育まれる環境を作りたいのでぜひ参加してもらえたら」。MAKOTOの竹井さんは「東北が熱くなってきたな、と感じている。これから東北で、誰もが成功だな、と思うくらいにしていきたい」と決意を口にした。