DA-TE APPS!2020
東北の学生がゲーム・ITサービスを世界に発信
「日本一起業しやすいまち」を目指す仙台市が3日間にわたって開催する地方最大級の起業イベント「SENDAI for Startups!」が、2020年2月24日に開幕した。初日のイベントは、東北の学生たちによる東北最大級のITコンテスト「DA-TE APPS!2020」。グローバルラボ仙台、仙台市、仙台アプリコンテスト「DA-TE APPS!」実行委員会が主催し、今年で6回目の開催となる。

イベントは午前と午後の二部構成で、午前の第一部では、課題解決型アプリをテーマにした「ITコンテスト」が、午後の第二部ではフィンランドからの参加者も加え、ゲーム部門とGLS for Education部門の2部門に分かれた「ゲームコンテスト」が開催された。MCはグローバルラボ仙台代表幹事の原亮さんと仙台放送「あらあらかしこ」に出演する渡辺花さんが務めた。

イベントに先立ち、仙台市経済局長遠藤和夫さんがあいさつ。「仙台、東北から世界を変える熱い三日間にするために、ぜひ応援を送ってほしい」と、会場やオンライン視聴者に呼びかけた。
地域課題をITサービスで解決する「ITコンテスト」
最初のコンテストは、学生たちが身近な課題を解決するために地元企業やベンチャーキャピタルらと開発したITサービスを発表する「ITコンテスト 課題解決型サービス部門」。完成したITサービスとプレゼンテーションの内容を審査員が審査し、優勝チームに優勝賞金30万円が贈られる。
「Recipe+」(全能アーチテクチャ若手の会東北支部)
「全能アーチテクチャ若手の会東北支部」の中屋悠資さんは、冷蔵庫に保管してある野菜の鮮度を判別し、その鮮度から最適なレシピを提案してくれるアプリを発表した。アプリを開き野菜の写真を撮ると、AIが鮮度を判定し、地元飲食店が推奨するレシピが表示される。利用自体は無料で、サブスクリプションでプレミアム機能を追加できる機能を考えているという。

審査員のマイクロソフト千代田まどかさんが「身近な課題から解決策を出していていいと思う。苦労したところは」と投げかけると、中屋さんは「野菜の画像をたくさん集めてこなければいけなかったのが苦労した」と話した。
「setsuna」snoop(enspace)
道下実紀さんは自身の就職活動の経験から「地方と都市との大きな格差を体験した」という。都市部と比べて地方では移動時間や交通費が大きな負担となり、就活のグループワークの練習が取れないことを課題として挙げる。そこで、近くにいる人とどこでもグループワークが練習できるサービス「setsuna」を開発。例えば大学の学食でアプリを開いてテーマを選択すると、同じテーマを議論したい人同士が集まってグループワークの練習ができる。道下さんは「就活をもっと身近に、もっと気軽にしたい」と話した。

NTTドコモ・ベンチャーズ篠原敏也さんが「フィードバックをもらえる機能がいい。企業の人事の視点は学生にはわからないのでは」と問いかけると、道下さんは「企業とのタイアップも視野に入れている。最初のステップとして学生同士のフィードバックも大事」と答えた。
「SoTip」fishers(東北大学)
林大悟さんは、現在の店舗の課題として、店員が顧客から好評を得ていてもお店のオーナーにそのことが伝わらないため適切な評価につながらず、店員のモチベーションが下がってしまうことを指摘した。そこで、顧客がお店にあるQRコードからアクセスして店員に「ありがとう」を伝えることができるサービス「SoTip」を開発した。店舗側は集まった感想をデータとして管理し、顧客エンゲージメントを可視化して適切な人事評価につなげられる。林さんは「飲食店やアパレルなどさまざまな店舗に広げていきたい」と話した。

アンデックス・三嶋順さんが「お店にQRコードを置くだけで本当にお客さんが評価してくれるのか?」と質問すると、林さんは「お客さんがサービスを通じてポイントやクーポンを貯め、店員にチップとして払えるような仕組みを考えている」と答えた。
「Mecrn」hogehoge(東北大学)
上西真由さんは、顔を動かすだけで本のページをめくることができる「Mecrn」を開発したことを発表。その技術を用いて、端末を操作するときに「自分の身体をリモコンにできる」ライブラリをオンラインで販売するサービスを提案した。手や目の動きといった「動体検知」で手を触れずにスマートフォンやPCなどを操作できる技術をライブラリとして開発者向けに提供する、従量課金制のビジネスモデルを考えているという。

篠原さんは「技術だけで物事を進めていくのはうまくいかないことが多いので、こういうユーザーがこんな課題を抱えている、という視点が必要。サービスから開発するとユーザーに使われるものになると思う」とアドバイスした。
トークセッション「仙台が注目されるICT都市になるために」
続いてのトークセッションでは、アンデックス・三嶋順さん、マイクロソフト・千代田まどかさん、楽天・南條融さん、イトナブ・古山隆幸さん、NTTドコモ・ベンチャーズ篠原敏也さんが登壇。モデレーターをゼロワ・佐藤将太さんが務めた。
テーマは「仙台が注目されるICT都市になるために」。まず佐藤さんが「仙台のIT業界の変化」を、地元IT企業・アンデックスの三嶋さんに質問。三嶋さんは「創業後にリーマンショックや東日本大震災と大変な時期を乗り越える中で、地域の支えが大事だと感じてきた。近年は地元企業として応援できることは応援しよう、という人が増えてきていると感じていて、最初はなかなか集まらなかったITコミュニティーも参加者が増えてきた」と語った。楽天の南條さんも「2015年に仙台でITイベントを始めた時はITってなんだろう、という認知度の低さがあった。最近は活発になり、人も集まってきている」と話した。

一方でNTTドコモ・ベンチャーズの篠原さんは「そろそろ仙台のコミュニティーは『自己啓発系』から脱したほうがいい」と指摘。「過去10年くらいでつながりはできてきたと思う。つながり合うだけでなく、何かをアウトプットするビジネスディベロプメントへと進化しないといけない。仙台が東北のダム機能になって経済が回る仕組みを作らないと、若い人たちが東京に出てしまう」と、次の段階へ進むべきだと話した。
石巻を拠点にするイトナブの古山さんは「若者に何かを提供しよう、というではなく、大人たちが最近何か提供したか?という視点が大事。大人たちがどんどん何かを作れば若者たちは自然とそれを見て、チャレンジする気風が落とし込まれていく。挑戦するフィールドがあるんだよ、というのを石巻から見せていきたい」と語った。マイクロソフト・千代田さんも「マイクロソフトは存在しないプロダクトを営業したのが始まり。その場で作っちゃうくらいの勢いも必要で、若者がいっぱいクリエイトできる環境を提供できるのが大事」と、挑戦できる気風を醸成することの大切さを強調した。

最後に学生に向けて、一人ずつメッセージ。篠原さんは「失敗しても、周りに誰に何を思われてもいい。自分自身の人生だからやりたいことをやった方がいい」。古山さんは「お金がフラットに流通し、個人でも集められる時代。何か新しいものが生まれる期待感が出てきているので、どんどんアクションしていくのが大事だと思う」。千代田さんは「学生のうちはたくさん時間がある。私も学生時代にものを作った経験が今につながっているので、たくさんものを作って人と交流してほしい」。
南條さんは「これまでは総合職に学生をかき集める時代だったが、これからは好きなもの、得意なものを突き詰めて伸ばす方が有利になってくる」。三嶋さんは「仙台は挑戦する人を応援する雰囲気になってきている。何度失敗してもいいのでチャレンジしてほしい」。そして佐藤さんは「失敗したら私のところへ来て下さい、自分がなんとかするので!」と、それぞれが力強くエールを送った。

最優秀賞は東北大学のチーム「fishers」が開発した「SoTip」に
ITコンテストの最後は、いよいよ審査発表。最優秀賞にはfishers「SoTip」が輝き、優勝賞金30万円と、TSUKUMO賞としてディスプレイなどのグッズ、ASUS賞としてスマートフォンとゲーミングモニターが贈られた。林さんは「参加させてもらって3回目で、三連覇をさせていただいた。回数を重ねるごとに楽しくなってきた」と喜びを語った。

審査員のアンデックス・三嶋さんは「ユーザー志向で、ビジネスプランがしっかりしていた。周りにいる大人に課題を聞いてブラッシュアップし、計画通り5年後にしっかり儲かるビジネスにして下さい。期待しています」と優勝チームを祝福した。「優勝できなかったチームも何が足りなかったのか反省して、後輩に伝えていくのも役目。確実にレベルは上がっている」と力を込めた。

東北とフィンランドの学生が参加する「ゲームコンテスト」
午後からは、学生たちが開発したゲームをプレゼンテーションする「ゲームコンテスト」。ゲームコンテストには仙台市と産業連携協定を結ぶフィンランド・オウル市の学生も参加し、東北の学生たちとゲームの完成度を競った。仙台市経済局産業振興課長神倉崇さんは「6回目を迎え、仙台・東北でIT・ゲーム業界を目指すコンテストとして全国的に知られるようになってきた。仙台から世界を目指す学生たちの白熱したプレゼンテーションをご覧下さい」と来場者にあいさつした。
続いてビジネスオウル日本インターナショナルコーディネーターの内田貴子さんが、フィンランド・オウル市について紹介。フィンランドはFinger Soft社などの世界的なゲーム会社が生まれているゲーム産業の盛んな地域で、オウル市は「ヨーロッパのシリコンバレー」とも呼ばれている。仙台市とは産業、文化、教育分野で交流を深めており、氷の中で起業家がピッチする「Polar Bear Pitching」も昨年から仙台市で予選会が開かれるなど、起業家同士の交流が進んでいることも紹介された。

フリー部門
ゲームコンテスト「フリー部門」では、選考を勝ち抜いた4チームの作品が登場。学生たちがゲーム内容や開発の上でこだわったポイントをプレゼンテーションした。
ポコスカホロスコープス(東北電子専門学校)
「親子でわいわい楽しめるゲームを開発したい」という思いから、誰にでも簡単に楽しめるゲームとして開発された「ポコスカホロスコープス」。対戦相手を気絶させて星を奪い、多く星を取った方が勝ちというシンプルなゲームだ。星座をモチーフにした12種類のキャラクターで楽しむことができ、実際にプレイした子供からは「家に持って帰りたい」と言われるなどの反響があったという。

審査員からは「12キャラクターの差別化を図ることや、叩くときの気持ちよさなど、どこかに圧倒的な魅力を持たせることが大事」とのアドバイスが送られた。
「Drei Punkt」(総合学園ヒューマンアカデミー仙台校)
「Drei Punkt」は3人プレイで、プレイヤーの行動が互いに影響するコミュニケーションゲーム。それぞれが柱にケーブルで繋がれており、そのケーブルを伸縮させながら仲間に声を掛け合い、連携して敵を倒すという新しいシステムのゲームだ。

審査員からは「非常によくできている。他にないシステムのゲームで、正しいゲームデザインができていて作品として完成されている。シューティングの気持ちよさをもっと追求するといいと思う」と絶賛の声があがった。
「ハーメルン」(国際情報工科自動車大学校)
「ハーメルンの笛吹き男」をテーマに、笛を吹く楽しさと、自分の演奏に人が集まる楽しさをコンセプトに開発した音楽ゲーム。プレイヤーは笛吹き男になってハーメルンの街を歩き、楽譜通りに笛を吹くと周りに人が集まってくるというものだ。

審査員からは「『音ゲー』を作るときにやりがちなミスは、譜面通りにボタンを押す作業に集中してしまい、見せたい映像の方を見せられないこと。どうしたら当初目指した面白さや気持ちよさに置き換えられるか?を頑張ってみたらいいと思う」とコメントがあった。
「星ホシイ」(国際情報工科自動車大学校)
「星ホシイ」はUFOが壊れて困った宇宙人が、海にある星を集めて天の川を作り、宇宙に帰ることを目指すゲーム。途中で泳いでいるクラゲにパワーをもらったり、邪魔するサメを回避したりしながら、海中の星を集めていく。「宇宙人のデザインにこだわった」という可愛らしいグラフィックが特徴だ。

審査員からは「キャラクターデザインがとてもよく、グラフィックや世界観がよくできている」という声の一方、「絵は低年齢向けだが、ゲームが難しすぎる。お客さんが誰で、どう遊んでもらいたいか、からゲームをデザインすることが大事」とアドバイスがあった。
トークセッション「XR、5G、SaaSー令和時代のゲームの形とは?」
トークセッションでは、サイバーコネクトツー・松山洋さん、セガゲームス・大橋修さん、コナミデジタルエンタテイメント・根岸豊さん、mspo・寺田美絵さん、ピコラ・金子篤さんが登壇。イードの末永拓也さんがモデレーターを務めた。トークテーマは「XR、5G、SaaSー令和時代のゲームの形とは?」。

XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の総称。大橋さんは「VRは装着するハードルがまだある。ただ野球のバッターボックスに立つなど、行けないところに行ける、できないことをできる、というのは技術としてすごい。やれる環境が限られているハードルを越えていければいいなと思う」と実感を話した。
5Gは高速で大容量、遅延が少ない、多数のデバイスと同時接続できるなどの特徴がある。Eスポーツなどを手がける寺田さんは「対戦ゲームを世界配信するとき、シビアな判定が必要なものでも遅延なく世界と戦うことができるようになるのでは」。松山さんは「PS5と5Gの合わせ技で、別次元の快適さを提供できるようになるのではないか。スマホゲームの離脱率が一番高いのはダウンロードしている最中と言われていて、多くのお客さんがいなくならない、増える、ということに期待しています」と笑った。

SaaSはクラウドサーバー上のソフトウェアをネット経由で利用できるサービスのこと。多く利用されているものとして、dropboxやGoogleのG-suiteなどがある。根岸さんは「社内だけでもチームが200人くらいいて、データ管理をどうしよう、という場合がある。作業効率向上につながるのでは」とコメントした。
令和時代のゲームはどう変わっていくのか?の展望については、大橋さんは「大容量のデータ通信ができるようになれば、ユーザーが自分が作ったものをアップロードすることも簡単になる。5Gだからできることを今各国が模索していて、それを見つけた人にチャンスが来るのではないか」。
金子さんは「いつでも遊べる、いつでもやめられる、というとゲームデザインに変わってくると思うし、そこにチャレンジのしがいがあると感じる。ゲームの開発は誰でもそれっぽいものは作れるが、一番大事なのは、どうやって驚きを提供できるか?という核のコンセプト。学生のみなさんも作って終わりではなく、どう楽しませられるか?を考えてほしい」と呼びかけた。

コンテストの審査では厳しいコメントも飛び交うが、大橋さんは「ゲーム会社ではみんな厳しい指摘を受ける洗礼がある。これをどう糧にして乗り越えるかが大事で、あんなこといいやがって、と見返してほしい」。松山さんは「ものづくりは厳しいけど、楽しくて、儲かる。いろいろ言うのは、同じステージに立ってほしいから」と、学生たちを激励した。
GLS for Education部門
続いて、ゲーム部門もう一つのコンテスト「GLS for Education部門」の発表があった。この部門では東北の精鋭3チームが地元ゲーム企業などの支援を受けながら半年間でゲームを開発。フィンランド・オウル市の学生が開発した3つのアプリと合わせた計6タイトルを世界5カ国でリリースし、ダウンロードなど実際のユーザーの反応が最も高かったチームが優勝を手にする。
Popping Ninja(東北大学)
メインキャラクターの忍者がステージのアイテムを集めながらパワーアップしたり、忍術を獲得したりしながら、障害物を乗り越えてゴールをめざすゲーム。スマホのタップだけで操作できるシンプルなつくりで、伊達政宗をモチーフにしたキャラクターを登場させるなど、作り込まれた可愛らしいデザインが特徴だ。

Building Crash(総合学園ヒューマンアカデミー仙台校)
「どんどん壊す楽しさ」をコンセプトに開発されたゲーム。プレイヤーはボールを転がしながらまちの建物を壊していき、ボールをどんどん大きくしていく。こだわったのは、スピードや壊したときのエフェクトなどの爽快感。45のステージを用意し、スコア記録などの機能も搭載した。

Luminous(東北電子専門学校)
開発コンセプトは「子供から大人まですべての人が簡単に遊べるゲーム」。画面をスワイプして円の中に入ったボールを操作し、全ての色のボールにタッチして消すとクリアとなる。短時間でクリアできるゲームを120面用意し、派手な演出で気持ちよさを追求した。「子供から大人まで短時間で頭を使うことができるゲームで、物足りない人にはさらに難易度の高いステージも用意している」という。

Boom!(オウル応用化学大学)
爆弾を建物にしかけ、破壊するほどハイスコアが出る「究極かつ破壊的なゲーム」。40レベルあり、爆弾の破壊力を上げるオプションなどもある。

Ice on the Line(オウル応用化学大学)
ペンギンなどのキャラクターを選択し、アイスブロックをドラッグしてつなげ、キャラクターが通れる道を作ってゴールを目指す。タップでアイスブロックが回転し、温度が上がりすぎると氷が溶けてしまうことも。

Bumper Impact !(オウル応用化学大学)
バンパーカーを操作し、敵を破壊するか追い出してダンジョンを進んでいくアクションゲーム。さまざまなレベルでプレイでき、最後にはボスが登場する。敵も倒しやすさの違う、地雷やロケットなどのスペシャルアイテムもある。ゲーム内通貨を実装し、絵文字やスキンを購入できる。

モバイルカジュアルゲームを手がけるmspoの寺田さんは学生たちの発表後、「すごく丁寧に作っている印象。ただ企画段階ではすごくシンプルだったが、作っていくうちに色々やってしまったのでは、とも思った。カジュアルゲームでは一言でゲームを説明できないとダウンロードにはつながらず、広告の採算を取るのが非常に難しい。どんな経験ができるのかを一言で表せるか。伝える、というところを意識したほうがいい」と助言した。
ゲーム部門で優勝した学生チームは
GLS fot Education部門は「Building Crash」
市場での反応がそのまま評価となる「GLS fot Education部門」では、総合学園ヒューマンアカデミー仙台校の「Building Crash」が優勝した。チームには優勝賞金30万円と、TSUKUMO賞、ASUS賞が贈られた。またオウル市のゲーム会社Finger Softより、オリジナル帽子が贈られた。
優勝が発表された瞬間、チームメンバーは抱き合って喜びをわかちあった。照井翔太さんは「嬉しすぎて言葉が出ない。問題がたくさん出てそれを解決して、を繰り返していたので、優勝できて本当に嬉しい。ここまで来たのは先生やメンターのおかげ」と感謝の言葉を口にした。


寺田さんは「壊してみたいという欲求では『Boom!』だが、Building Crashは『ぶっ壊す感』がよく表現できていて気持ちよさにつながり、新しい体験につながったことでユーザーの継続率が高かったのではないか。ごちゃごちゃしたものを壊す、という最近のトレンドにも乗っていた」と評価した。
フリー部門は「Drei Punkt」
フリー部門では総合学園ヒューマンアカデミー仙台校の「Drei Punkt」が優勝。同じく賞金30万円、TSUKUMO賞、ASUS賞が贈られた。松山さんは「毎回審査員の間で意見が割れるが、今回のフリー部門は満場一致だった。作品としてよくできており、気持ちよく賞を贈ることができた」と優勝チームを称賛した。


会場ではオウル市からの参加チームとも中継をつなぎ、全員での記念撮影でイベントは終了した。
