Vol.

03

齊藤良太

株式会社VISIT東北

———自己紹介をお願いします!

齊藤良太:宮城県仙台市生まれ。高校卒業まで仙台で過ごし、その後単身渡米しサンフランシスコ州立大学を卒業。富士通株式会社、日本マイクロソフト株式会社で営業・マーケティングのキャリアを積み、2016年1月株式会社VISIT東北を創業・代表取締役に就任。その後、1年毎に法人を立ち上げ、現在は6つの会社をシリアルアントレプレナーとして経営する。

———事業の説明をお願いします

齊藤良太私たちの目的は、「志を持つ人と人でハッピーな未来を創る」ことです。私たちの事業はその目的に向かって地方部の課題解決をし続けることです。これまで観光マネジメント、地域商社、農業生産、インバウンド観光受け入れ、観光施設運営、海外事業、コンサルティングと多岐にわたる活動で地域を盛り上げてまいりました。世界のトレンドともなっている持続可能な社会をつくるため、まさにその試金石ともいえる場所で地域課題解決型「ビジネス」を行いながら未来を創造するのが私たちの仕事です。

———起業したきっかけを教えてください

齊藤良太2011年3月11日東日本発災時に、私は東京のサラリーマンでありながら、地元である宮城県に出張していて被災するという非常に稀な体験をしました。自然災害は、私一人の力ではどうしようもなく途方に暮れる葛藤の日々でした。その時に、自分自身の認識の範囲が、自分や自分の周囲の幸せから、社会や地域の幸せに広がっていったのです。利己主義から利他主義へと変わっていったタイミングで地元東北でのUターン企業を決意しました。

———今後の展望、やっていきたいことを教えてください

齊藤良太地域での社会課題解決の事業を行っているときに最も必要な要素は「人」です。こういった事業を推進するためには自分自身にオーナーシップを持っていなければ達成することは難しいと考えました。よって、今後は自分自身のオーナーシップを探求することができる「教育事業」や、すでにオーナーシップを持った方々を地域へ関わってもらうような「関係人口創出事業」など「人」に関わる事業をやっていきたいと考えております。

———これから東北で起業を考えている人にアドバイスをお願いいたします

齊藤良太まずは、自分のセンターピンを決めること。何がしたいのか?目的やMISSION/VISIONを明確にすることに尽きると思います。そのセンターピンが立ったあとは、ビジネスモデルやメソッドを学びブラッシュアップすることが大事だと思います。私は目的は明確でしたが、手段の部分は感覚で進めてきたので少し遠回りしていた気持ちがあります。素直な気持ちで成功している先輩起業家にノウハウを聞くというのも良いと思います。

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