パリオリンピック選考レースである東京マラソン2024が3月3日に行われ、レース中のペースメーカーへのコメントが数多く寄せられました。
1. 東京マラソンで何があった?
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「東京国際マラソン」(男子)と「東京国際女子マラソン」、「東京シティハーフマラソン」、「東京シティロードレース」
を1つに統合して「ニューヨークシティマラソン」、「ロンドンマラソン」、「ボストンマラソン」に匹敵する大規模な
市民参加型マラソンとして、2007年から始まりました。
2018年大会からは五輪のマラソン日本代表候補を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)シリーズの対象レースに指定され、
今回のレースは、夏のパリオリンピック代表の男子の最終選考会を兼ねて行われました。
オリンピックの選考レースについてはこちら
出典元:https://www.mgc42195.jp/toparis/から抜粋
今回行われた東京マラソン2024は「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」という位置付けで行われています。
これまでに実施されたオリンピック選考レースは「マラソングランドチャンピオンシップチャレン(MGCチャレンジ)」に定めた順位や記録などの条件を突破した選手だけが参加できる「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」において1位と2位の選手、そして今回「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」として行われた東京マラソン2024において、MGCファイナルチャレンジ設定記録(男子2時間05分50秒、女子2時間21分41秒)を突破した記録最上位の選手1名が、パリオリンピック日本代表に内定するというものです。
また、該当する選手がいない場合は、MGC3位の選手が、パリオリンピック日本代表に内定します。
これまでのレースで男子は小山直城選手(Honda)、赤﨑暁選手(九電工)、女子は鈴木優花選手(第一生命グループ)、一山麻緒選手(資生堂)らが決定していました。
今回のレースで誰もMGCファイナル設定記録(2時間5分50秒)を突破できず、MGCで3位だった大迫傑選手(ナイキ)が2大会連続五輪代表に内定しました。
今回のペースメーカーについては日本男子が形成した第2集団の目安となる1キロ2分57秒の設定タイムを刻めず、3分を超えるなど序盤から不安定だったと言われています。
給水で自らのボトルを探すために立ち止まる場面もあるなど、波紋を読んでいるんですね。
SNSでも
「ペースメーカーが仕事してないどころか邪魔しとる」
「見ててイライラした」
などの声も上がっていました。
日本陸連の高岡寿成シニアディレクターはペースメーカーが機能しなかったことに「大阪のときもそうだった。レースは生もの。思っている通りに進むことはない。その中でどう対応するかが必要。
ダメだったからダメだったとはならない」
とコメントしています。
優勝タイムが2時間2分台だったということからも、難しいレースの中での対応力が必要なのかもしれませんね。
2. 機能不全による影響について
出典元:https://pictogram2.com/?p=738から抜粋
機能不全による影響については、今回のレースがオリンピック代表レースであったことからオリンピックに出たい選手は設定タイム(男子2時間05分50秒、女子2時間21分41秒)を目標にしていたと考えると大きな影響があったと捉える選手もいるかもしれませんね。
レースを見ていた人もこの大会の位置づけを知っていますし、ペースメーカーがレースを壊したと
感じてしまうと、その責任がペースメーカーにあると感じてしまう人もいるかと思います。
3. そもそもなぜ必要なのか?
出典元:https://www.instagram.com/p/C4DNEQhPPkZ/から抜粋
過去にスポーツジャーナリストの増田明美さんは、
ペースメーカーは、いわば“選手を運ぶ船”なんです。記録を出したいと願う選手の目標まで導いてくれる存在とも言えますね。記録が求められる大会では、序盤からハイペースを刻む必要があります。ペースメーカーが船となって後続に続く選手の潜在能力を引き出しているんです。なので、記録を狙ううえでペースメーカーは本当に重要な存在です。
引用元:Seiko Heart Beat Magazine
とペースメーカーの重要性についておっしゃってましたが、
現在はマラソンの種類が大きく2つに分けられます。1つは世界選手権やMGCなどの順位を争う“勝負のマラソン“。駆け引きを身につけるとしたら、こうした勝負の場を多く経験することが重要になります。もう1つは、先ほどからお話しているペースメーカーをつけてタイム更新を目指す“記録のマラソン“なのです。
引用元:Seiko Heart Beat Magazine
と近年におけるマラソンの大会自体の傾向が別れていることもあり、記録のマラソンにおけるペースメーカーの役割は大きくなっていると考えられますね。
4. まとめ
今回はマラソンのペースメーカーについてまとめてみました。
オリンピック選考レースでのペースメーカーの影響は選手たちにとっては記録を目指すレースの中ではとても重要なのですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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