5月26日、大相撲の夏場所(東京・両国国技館)は千秋楽で、二所ノ関部屋の新小結大の里(23歳)が錣山部屋の関脇阿炎(30歳))を押し出して、12勝3敗で初優勝しました。
大の里は初土俵から7場所での優勝で史上最速優勝となりました。
2場所続けて大銀杏が結えていないちょんまげ力士の優勝となり、大相撲も新しい力士が台頭してきましたね。
今回は優勝した大の里の成績と年収。大相撲の給料と優勝賞金や懸賞はいくらになるのか調べてみました。
1.成績
- 大の里のプロフィール(2024年5月27日現在)
大の里 泰輝(おおのさと だいき) 西小結 | |
所属部屋 | 二所ノ関部屋 |
---|---|
本名 | 中村 泰輝(なかむら だいき) |
しこ名履歴 | 大の里 |
生年月日 | 平成12年6月7日(23歳) |
出身地 | 石川県河北郡津幡町 |
身長 | 192.0cm |
体重 | 181.0kg |
得意技 | 突き・押し・右四つ・寄り |
初土俵 | 令和五年五月場所 |
新十両 | 令和五年九月場所 |
新入幕 | 令和六年一月場所 |
新三役 | 令和六年五月場所 |
最高位 | 小結 |
- 大の里の過去の成績
令和五年五月場所 幕下十枚目格付出 |
6勝1敗 |
令和五年七月場所 東幕下三枚目 |
4勝3敗 |
令和五年九月場所 東十両十四枚目 |
12勝3敗 |
令和五年十一月場所 東十両五枚目 |
12勝3敗 |
令和六年一月場所 西前頭十五枚目 |
11勝4敗 敢闘賞 |
令和六年三月場所 西前頭五枚目 |
11勝4敗 敢闘賞 技能賞 |
令和六年五月場所 西小結 |
12勝3敗 幕内優勝 殊勲賞 技能賞 |
生涯通算成績:68勝21敗(7場所)
2.大相撲の給料
大相撲の給料や年収はどうなっているのか調べてみると、基本給の額は、横綱300万円、大関250万円、関脇と小結180万円、平幕140万円、十両110万円となっていて、幕下以下は場所手当として支給されています。
場所手当は幕下16万5,000円、三段目目11万円、序二段8万8千円、序の口7万7千円となっています。
番付 | 年収 | 内訳 |
横綱 | 3600万円 | 月額:300万円 |
大関 | 3000万円 | 月額:250万 |
関脇・小結 | 2160万円 | 月額:180万円 |
前頭 | 1680万円 | 月額:140万円 |
十両 | 1320万円 | 月額:110万円 |
幕下 | 99万円(6場所) | 場所手当:16万5,000円 |
三段目 | 66万円(6場所) | 場所手当:11万円 |
序二段 | 52万8000円(6場所) | 場所手当:8万8千円 |
序の口 | 46万2000円(6場所) | 場所手当:7万7千円 |
関取と呼ばれる十両以上になれば月額100万円以上もらえる夢のある世界ですが、幕下以下だと年収100万円にも届かない厳しい世界ですよね。
十両以上に70名ほどしかいないのに対して、幕下以下に500人以上がいるピラミッド型の競争社会となっています。
3.大相撲の優勝賞金
優勝した力士には賞金が贈られますが、いったい賞金はいくらくらいなのかと言いますと、
優勝賞金は幕内が1,000万円、十両が200万円、幕下が50万円、三段目が30万円、序二段が20万円、序の口が10万円となっていて、幕内で年6場所完全制覇(特定の年にすべての場所で優勝すること)すると、6,000万円にもなります。
給料と合わせると、1億円を超えることも可能ですね。
- 大相撲の賞金額
賞金額 | |
幕内 | 1,000万円 |
十両 | 200万円 |
幕下 | 50万円 |
三段目 | 30万円 |
序二段 | 20万円 |
序の口 | 10万円 |
ちなみに、実は年6場所完全制覇を達成したことがあるのは相撲の長い歴史の中でも2005年の朝青龍だけというとても難しいことなんです。
また、毎場所ごとに活躍した力士に対してくられるもので、成績優秀な関脇以下の幕内力士に送られる殊勲賞(しゅくんしょう)・敢闘賞(かんとうしょう)・技能賞(ぎのうしょう)の三種類の賞が選出され、各賞とも200万円となっています。
1人が複数の賞を受賞することも可能で、もし各賞全部受賞すると600万円となります。
4.大相撲の懸賞金
力士がもらえる懸賞金はスポンサーから1本7万円の懸賞金が懸けられ、このうち1万円が協会の手数料など事務経費、3万円が税金支払いのため協会が積み立て、残りの3万円を勝った力士が土俵上で受け取るようになっています。
これまでの懸賞金の最多年間獲得の記録は2010年の横綱・白鵬の2111本で、力士が受け取る1本3万円で計算しても総額6,330万円という金額になります。
年間6場所優勝した場合の優勝賞金が総額6,000万円ですから、人気と実力のある力士は懸賞金だけでも優勝以上の賞金を獲得することができますね。
5.大の里の年収は?
では実際に大の里の年収を計算してみました。
まず給料ですが、2023年7月が幕下、2023年9月場所から十両ですから
7月場所手当:16万5,000円
110万円×4ヶ月(9月〜12月)=440万円
幕内に昇進して、
140万円×4ヶ月(1月〜4月)=560万円
小結昇進で180万円(5月)
三賞5回受賞(敢闘賞2回、技能賞2回、殊勲賞2回)で
200万円×5=1,000万円
2024年5月場所優勝賞金:1,000万円
懸賞金5月場所:223本(残念ながら過去2場所の懸賞金の本数は調べても出てきませんでした。)
3万円×223本=669万円
計算すると総額2,865万5,000円となります。
実際は1月場所、3月場所の懸賞金もありますし、TV出演などによって、3,000万円は超えている可能性はあります。
また、昨年は幕下だったため給料もない時期があったこと、今後はさらに番付をあげれば給料も増えますし、優勝となれば賞金も増えるなど、今後はこれ以上の年収になることは間違いありませんね。
6.まとめ
今回は優勝した大の里の成績と年収。大相撲の給料と優勝賞金や懸賞はいくらになるのか調べてみました。
まだ23歳と若く体格にも恵まれていますから、さらに強くなるでしょうし来場所の番付も楽しみですね。
今後の活躍も期待しています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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